不動産市場にまつわる噂
不動産に関して、東京オリンピックに向けて不動産価格は上昇していくとか、海外からの投資、特に中国からの投資が増えていてバブルになる可能性が高い、といった情報をよく聞きます。
実際のところはどうなのか?ジョーンズラングラサールのレポートにあるデーターから今の不動産市場を見てみましょう。このデーターは500万ドル以下の投資は含まれないために私たちのような個人投資家とは直接関係はないのですが全体の傾向を把握していきましょう。
日本の不動産投資全体は活発なのか?
2013年に急上昇した不動産投資額は2014年から下降しています。巷で言われているようなバブルの様相ではないことは明らかです。
日銀のマイナス金利や、私たちの付き合っている銀行の姿勢を見ていますと、現状が大きく変わるようなことはないと判断できます。
外国人投資家の動向
2014−2015年の外国人投資家の割合は約2割だったのが、現在では1割に減少しています。中国人が買いまくっているという噂は真実ではありません。
不動産投資をしている外国人の知人によると、日本の不動産投資に関する英語での情報は極端に少なく投資をしたい人は多いのだが情報と物件取得に関するサービスがほとんどないために、外国人にとって直接投資をすることがとても難しいようです。
銀行からの貸し出しは伸びている
全体的には順調に進捗しています。ただしオフィス物件への融資は2013年後半から減少しているので他の物件への融資が伸びていることがわかります。
東京一極集中?
2014年から伸びているのが東京を除く東京圏です。神奈川、埼玉への投資が伸びています。福岡も伸びていますが、全体の投資金額が減少しているので注意してください。
今後の動き
これらのデーターから見ると、今後も不動産市場は極端な乱高下をせず安定的に推移していくと思います。その中でも特に東京圏は安定していくでしょう。
今後地価がどうなるのかは分かりません。よってキャピタルゲインを狙うことなくキャッシュフローをベースとした投資をすることが重要だと思います。不動産が生み出すキャッシュフローすなわちインカムゲインに関する記事はこちらからどうぞ。