はじめに
久しぶりに記事アップします。収益不動産会社CEOです。かぼちゃの馬車を発端にするスルガショックをはじめ金融機関のマイナスニュースがちまたを賑わしています。投資用不動産市場にネガティブな反応は確かにありますが、反対に良い物件が買いやすくなるというプラスの影響もあります。
そこでここでは冷静な不動産投資家の皆様向けの情報を提供します。
サラリーマン投資家の味方を教えます
1.西武信金
金利 :2%~2.5%
融資可能建物構造:鉄骨造・RC造
融資可能築年 :築古物件可能
融資可能エリア :支店が存在するエリア
投資家居住エリア:支店が存在するエリア
収入条件 :年収700万円以上
自己資金 :20%以上
取得対象 :個人、法人
特徴 :2017年頃より明らかに立地、築年、評価すべての面で、厳しくなったように感じます。しかし、自己資金20%を手配できる資金的ゆとりがある投資家、すでに法人で取引している対象に対、あるいは共同担保の提供を行う等一定の条件を満たせば、ある程度積極的に融資をしています。
2.三井住友トラストローン&ファイナンス

金利 :2.9%~4.2%
融資可能建物構造:鉄骨造・RC造・木造
融資可能築年 :築古物件可能
融資可能エリア :首都圏
投資家居住エリア:日本全国
収入条件 :年収550万円以上
自己資金 :少額~
取得対象 :個人、法人
特徴 :2017年頃に比べて特段審査の面では、今のところ強い変化を感じません。むしろ、他行がひ弱になったからか、そこの隙を埋めようとするような積極性を感じます。さすがノンバンク系という感じでしょうか。しかし共同担保や連帯保証の相変わらずの条件がつくことも多いです。
3.静岡銀行
金利 :3.3%~4.2%
融資可能建物構造:鉄骨造・RC造・木造
融資可能築年 :築古物件可能
融資可能エリア :首都圏 支店出店エリア
投資家居住エリア:首都圏 支店出店エリア
収入条件 :年収700万円以上
自己資金 :10%以上
取得対象 :個人
特徴 :同じ静岡県のスルガ銀行の存在は大きかったのか、融資条件が以前より厳しくなっているのを感じます。それより、出入りしている不動産業者に対して非常に厳しい雰囲気があります。新規の不動産業者はなかなか取引ができないという噂もあったり、今まで取引があった業者も突然取引ができなくなるという噂もあったり、不安定であることは間違いないと思われますが、依然として土地の評価が出れば、築年が古くても積極的に融資をする姿勢は頼もしい限りです。
4.きらぼし銀行
金利 :1.575%
融資可能建物構造:鉄骨造・RC造
融資可能築年 :築古物件可能
融資可能エリア :支店が存在するエリア
投資家居住エリア:支店が存在するエリア
収入条件 :年収700万円以上
自己資金 :10%前後
取得対象 :個人
特徴 :なんといっても金利が低いです。しかも、団信込という大サービスな条件で融資を行いますが、立地と投資家の借入状況について非常に厳しいです。他の銀行でローンがあるとほとんどのケースで融資は出ないと考えていいと思います。この金利条件が使えるのであれは是非使いたいですが、狭き門ですね。
まとめ
ここ数年、都心の不動産を中心に不動産業界は明るい雰囲気に包まれていたと思います。都心だけではなく、ある程度の郊外や一部の地方都市も、少しずつ改善の兆しを見せていた所に、今回のトラブルが発生したことで、また都心や大口の投資家以外に対し、厳しい状況になりつつあります。そんな中でもいくつかの金融機関はいろいろなストレスと戦いながら融資を実行している状況です。しかし、このストレスがさらに強くなる、あるいは継続するようなことがあれば彼らも条件も簡単に変更してしまう可能性があります。もしかすると、少しタイミングをずらすと物件は安くなるかもしれません。それは逆を返すと融資を出す金融機関がいなくなった事を意味します。取得が難しくなる前に、使える銀行を上手に活用することが、不動産投資のセオリーかもしれません。
本来不動産は安定したビジネスで本業を持っているビジネスマンにとって最適な副業の一つです。ところがこの業界にはリスクがあるのも事実ですので、信頼できる不動産会社と付き合いを持つことが大切です。
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